同じ塾でも居場所は違った

新しい塾に通い始めてからも、すべてが順調だったわけではありません。

同じ塾の中でも、最初に通った校舎では、

授業中の声の大きさを理由に「うるさい」と受け取られてしまうことがありました。

本人は、考えたことや気づいたことを口にしているだけ。

それでも、「落ち着きがない」「空気を乱す」と見られてしまうことがあり、

親としても、とても苦しい時間でした。

そこで、同じ塾の中で、より少人数の別の校舎に変更してもらいました。

すると、環境が変わっただけで、状況は大きく変わりました。

新しい校舎の先生は、

子どもの質問や発言を「問題行動」ではなく、

「授業に積極的に関わろうとする姿勢」として受け止めてくださいました。

「授業に関わる内容を大きな声で言うことは、誰の迷惑にもなりません。

それどころか、クラス全体にとって、とても良い影響があります」

そう言ってもらえたとき、

親として胸が少し軽くなったのを覚えています。

子どもの気づきを拾い、

その発言をきっかけに授業を広げ、クラスを盛り上げてくれる先生。

この経験を通して、強く感じたことがあります。

それは、

塾に良い・悪いはなく、「合う・合わない」があるだけ

ということです。

子ども自身も、「ここにいていいんだ」「自分は認めてもらえてる」と感じられたことが

学習への大きな原動力になりました。

あまり校則に厳しくない、自由な校風の中学に入りたいと色々な学校を見学し、

自分で目標の学校を決めました。

同じ塾であっても、

校舎や先生、クラスの雰囲気によって、

子どもの居場所は大きく変わります。

子どもが「ここなら頑張れる」と思える環境に出会えるかどうか。

それが、親子で受験に向き合う上で、何より大切だと感じています。

環境が変わってから、癇癪の出方も少しづつ変わっていきました。

以前は分からない問題にぶつかると感情が爆発し、

大声で泣いたり暴言を吐いたり、机に向かうこと自体を拒否することもありました。

受験期の学習は、子どもにとって、とても負荷がかかるもので、

癇癪が大きく減ったというわけではありませんでしたが

「分からないことを先生にすぐに聞いていい」という安心感が生まれると

気持ちを立て直すまでの時間が短くなっていきました。

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